暗黒日記を付けておけ!

清沢洌に捧げるうんちみたいな文章

無免許と「タクシードライバー」

運転免許が無い。
動作性IQの低さと左右盲と諸々の事情で免許が取れないし取りたいとも思わない。
しかし、地方居住者にとって免許が無いのは人権が無いこと同義であろう。
驚くべき事に、地方には天賦人権説は根付いていないのだろうかと錯覚してしまう。

 

九州の方では女性の権利や立場が弱く優しくすればモテると聞いた事がある。
もっとも、この伝聞は地域煽りや偏見も混ざったような気もするが。
「都会で生きてきた人間は地方に出て白人酋長ごっこが出来ていいなぁ」と僕は憧れを抱くのだ。

 

運転免許を持っていない事の情けなさとは何処から来るものだろうか。
医師免許を持たない凄腕の医者との落差は新高山から日本海溝くらいある。
手塚治虫氏が無免許医ではなく無免許ドライバーの漫画を描いていたら僕の今の立場も向上していたのに。
こんなに手塚治虫を憎く思ったのは久々だ。


去年10月「JOKER」が公開された。
久々に面白いものを見て2回も劇場を訪れたが2回目は昼夜逆転を治す為に見たので途中寝てしまった。
ただ、好きなシーンは見れたので自分の中では満足だ。

JOKERの評論を見ていたら「タクシードライバー」を元にした作品であるとあった。
見なければ見なければと思っていた。
JOKERを見てから何ヶ月経っただろうか。「パラサイト」のせいで自分の中でのJOKERは過大評価だったのだろうとなにか冷めてしまったが、「タクシードライバー」を見ることとする。

 

感想として、自分のような人間の癇癪だとか脈絡の無さだとかを上手く捉えているなぁと思った。
主人公が目的とするものは孤独や不安の解消であって悩みとしては大き過ぎるのでストーリー運びは必然的に分かりにくくなる。

目標や目的を小出しにすると分かりやすい話になるが、過剰なそれはゲーム的になりあまり好きではない。

調べると政治家を暗殺しようとしたアーサー・ブレマーの人生を下敷きにしたようでリアリティには納得がいく。

自分の中では好きでも嫌いでもない普通の映画だが、この映画を俺が作った事にしていいのなら喜んで監督の名前を変えてもらうくらいの作品だった。
またこれを、ものすごく好きと思う人が居るのは理解出来る。

 

あと、26くらいまでには運転出来るようになりてぇなあ。

オーストラリア行ってソラえもん号乗りたい