乳井貢と偏見

いつかどこかで何かの本で読んだ事が頭の中で、よぎった。

記憶喪失の人でも眇々にしろ覚えてるだろ。
そう言えばレビー小体型認知症の人って幽霊が見えるようになるって聞いた。
座敷童子ってこの病気の人が見てたものって説があって面白かった。
史料を科学的に読み解くのっていいよね。
藤原道長が糖尿病だったとか、二分心とか。

んで、本で読んだ乳井貢の事である。
自称日本史好きの何人が悪源太を知り、何人がこの乳井貢を知るのか。
日本史好きと話合わせるなら大体戦国時代抑えとけばなんとかなるやろ、って偏見がある。

なんの本で読んだかは多分日本史の本だが、初見の時はこの人の名前凄いと思った。
めっちゃ胸があって、男に貢いでくれる女。
ヒモのカモネギのようなのを想像した。

Wikipediaを見ずにこの人のことを思い出すと、青森の藩の経済政策に失敗した腐れ儒者（鄭和好きだから記録燃やした劉大夏とか腐れ儒者嫌い）だった気がする。

で、実際見てみると1回は藩政を立て直し、実学を好み朱子学を嫌っていたとある。
アイヌ人への同化政策とあるし毀誉褒貶あるだろうが、朧気な記憶や偏見の何たる事か。

｢障害者は社会の荷物だから殺そう
黒人は能力が低いから差別しよう
女は医者になってもすぐ辞めるから点数下げよう
同性愛者は生産性が無くて自殺しやすい｣

敷衍すれば、これら僕が一番唾棄したい存在と僕の乳井貢に対する偏見は十把一絡げ視点で見れば一緒では無いか……。
やっぱ偏見無くしてくには勉強してくしか無いんか。

今日はラピュタ見て、丸山眞男の日本の思想読みました。
大塚芳忠出てんじゃん。
何を言いたいかと言うと、寺田農良いよねって話です。
僕の映画のオールタイムベストに入る肉弾って寺田農さんが主演なんですよね。
是非面白いんで見てみて下さい。